森町変遷雑記〜本町2

中村秀吉翁が綴る明治の森の町物語。
「西光寺前北側の西は素(元)金指屈指の醤油醸造の大倉庫なるも、疾く取払ひ附近昔に変る住家建設あり、本町表より各役所学校への要路と成る。南側裏は上下川原町に接し浦通なく、表通り街路東端は太田材木店本宅に添ふ小路を以て川原町と境す。中央と横断する南北の路は西光寺門に入る。
 西光寺は曹洞宗にて大洞院派なり。昔より地蔵堂あり。七月二十日煙花を揚く。明治半は(ば)半僧坊を祭り、営日旺なりし。
 西光寺裏門口の所に劇場在れり。是は素(元)営業上の建設に非すと聞く。中町、本町、新町等は祭典に多く狂言を催したる用、又時遇(た)ま有志の享楽的芝居の催しあるに因ると聞(く)。後年中村伊之吉なる人其の経営を成しありしは明治中ば頃迄なり。座名を森に因み三木座と云ひ、引幕等には美幾座とありしを覚ゆ。」町に劇場があったんですね。「明治三年大火、西光寺西より旅籠町、下宿の半はを焼失し、五軒町に及ほしたりと。更に明治十一年一月十七日火災、門前西にて十六戸焼失せりと。此両度の火災は旧森地内未曾有の大火也。
 旅籠町の戸数少なく短き通りの割に、西側共宿屋、料理屋多かりしは昔より秋葉登山客多かりし為にて、町名又夫れに基(き)しにあらずや。
 南への本道正面突き当りの家は下宿に属す。」
この火事がきっかけで森町に消防組織が生まれます。城下に生まれた消防組は静岡県西部初の消防組織です。その後森の町にも消防組ができます。

町並みと蔵展、本町付近



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