四天王寺のこと

奉納の日、朝6時前に出発したバスもほとんど渋滞に影響されることなく11時すぎには到着しました。
すでに森町にも何回か足を運んでいただいたご担当がお迎えに来ていただいていました。
早速境内を案内していただきました。
四天王寺は、今から約1400年前聖徳太子が日本で最初に建てられた官寺です。「和宗」といって聖徳太子の精神を実現するようどの宗派の方にも参拝していただけるようになっているんだそうです。
天王寺区の高台にあるこの寺の近くまで昔は海が続いていたんだそうです。難波津として近くまで船がやってきて、外国の船は大きく広がるこの伽藍を見たことでしょう。
南北に長く一直線に並ぶ配置は四天王寺独特だそうです。南の入り口を仁王門が守り、天を突き刺すような五重塔、ご本尊がある金堂、阿弥陀如来がある講堂と南北に並んでいます。この北側に石舞台があり、そしてその北側に伝教大師最澄の創建で、聖徳太子の命日(旧暦2月22日で近年は4月22日に行われている)には聖霊会舞楽大法要が営まれます。法要と舞楽が一体となった大法要で四天王寺で最も大きな行事の一つです。舞楽は、日本古来の歌舞と平安初期までにアジア諸国から日本に伝わった音楽を統合した舞曲で、中国などから伝わった唐楽である右方朝鮮や満州から伝来した高麗楽である左方に分けられますが、四天王寺では今も石舞台前の2つの建物からそれぞれの舞いが分かれて奉納されているのだそうです。(森町の小國、天宮の両舞いは、それぞれ右方、左方になぞられていると言われる。)
そして、この東側にあるのが聖霊殿(太子殿)で、聖徳太子の霊が祀られている。ここが今回の奉納の会場です。
大阪といえばお笑いやくいだおれ、USJや大阪城、通天閣などが思い出されますが、この四天王寺こそ大阪のルーツというべき場所でもあります。
この場所から当時の日本の東端というべき「遠い淡海の国」にこの舞楽が伝えられ、これが遠州森町の舞楽として今も残されているのです。われわれ遠州人にとって、足を運んでいただきたい場所です。
四天王寺のこと
   五重塔と金堂
四天王寺のこと
  六時堂と石舞台
四天王寺のこと
   聖霊会のとき使われる舞楽の建物
四天王寺のこと
    聖霊院を望む
四天王寺のこと

四天王寺のこと
    太子殿の拝殿
四天王寺のこと
   亀井堂


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