天宮神社例大祭2018-4

舞の奉納が終わると舞子返しが始まる。神社に舞を奉納した乙女、稚児、太刀の子どもたちを神社から自宅まで送り届ける行事だ。昔は長い道を一軒一軒の自宅まで歩いたものだが、今は拝殿隣にある桟敷の建物を自宅に見立て、届いている。
最初に若衆・天社轂団長が人別帳を読み上げ団員の点呼をとる。天社轂団はもともと戦さから神社を守るために天正年間に作られた。点呼をとるのは団員の安全確認のためと聞いている。私の若い頃、全員揃っていないと揃うまで待ったことがあり、オヤジ殿の頃でも飲みに行って帰らない団員を連れ戻しに行ったそうだ。
点呼が終わると子どもたちの名前が読む上げられ、若衆の肩車に乗っていく。子どもたちは歓声を上げ若衆にしっかりと捕まっていく。若衆の人数が少なくなったので中老のメンバーも手伝っていて賑やかだ。全員が肩車に乗ると拝殿前で練り、本殿を時計回りに回り、一人ずつ桟敷に待つ親御さんのもとへ届ける。
保存会と神社総代から挨拶があり、最後に天社轂団の万歳で締められる。
この舞子返しは近隣の神社で行われる舞子返しの原点で、乙女舞を三島神社や許禰神社に伝えた際に舞子を送り迎えるものとして広まったものだ。
約2か月間いっしょに過ごした子どもたちが大役を無事に務め、地域のみんなによってお祝いをされ、私自身もわがことのように嬉しく感じました。天宮神社例大祭2018-4
天宮神社例大祭2018-4
天宮神社例大祭2018-4
天宮神社例大祭2018-4
天宮神社例大祭2018-4
天宮神社例大祭2018-4


同じカテゴリー(遠州森町の舞楽)の記事
小國神社夏越大祓式
小國神社夏越大祓式(2023-06-30 12:22)

天宮神社の夏越大祓
天宮神社の夏越大祓(2023-06-25 09:27)

天宮神社ひなまつり
天宮神社ひなまつり(2023-03-03 06:05)

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

写真一覧をみる

削除
天宮神社例大祭2018-4
    コメント(0)