森町天宮本丁にある旧江間家土蔵がこのほど町文化財に指定されました。
天宮本丁地区は、文字通り天宮地区の本町でかっては多くの商家でにぎわっていました。4間間口でそのまま100m近く細長い屋敷のいわばうなぎの寝床というような家が残され、まだこの地区には数棟の土蔵が残されています。旧江間家はその特徴的な家の一つで、なおかつ、この土蔵は規模も大きく、非常に価値のあるものです。
また、旧江間家は天宮神社の元神主の分家にあたり、神社ゆかりの資料も残されています。そして、この家の主であった江間保氏は第2次世界大戦時、真珠湾攻撃に空母「瑞鶴」の一員として参加、特攻隊の指揮を務めた人でもあり、そうした意味でも非常に貴重で名ものといえるでしょう。
以前には大きな松の木が残され、とても見事なものでした。残念ながら昨年枯れてしまいましたが、土蔵が保存され、多くの方に町の宝として大切にされることを願っています。
写真は一昨年、6月に撮影したものです。