旧豊岡村の虫生地区。「むしゅう」と読む。この地区は「岩室断層」の関係か、今も冷泉が湧出しているという。岩室ウォークではその湧出している場所を数カ所見学した。川の中から白く変色した箇所があり、近くに行くとつんと硫黄の臭いがする。湧出量や成分などから温泉とは呼べないんだそうですが、温泉成分は出ているようだ。かつては温泉治療などしていたのかもしれず、近くには薬師様があった。近くに人も子どもの頃には汲み出して湧かして使っていたという。昔は沐浴だったことから、虫生の語源は「むしゆ=蒸し湯」だったかもしれない。因みに南に隣接する大平(おいだいら)は「御湯平」である。