守ってくださいました。

台風一過、とんでもないことが起こってしまいました。
私たちの氏神でもあり、森町そして遠州地方の守り神でもある「天宮神社」の本殿ほかが神社の倒木により、大きく損傷しました。
神社の境内にある樹齢400年の木々十数本が、昨日の台風の強風により倒壊しました。倒壊により、本殿、拝殿、末社などが直撃を受けました。本殿は屋根を直撃し、大きく穴が空いたほか、千木・勝男木なども破損しました。拝殿も一部損傷、そして、末社にいたっては、大破しています。幸いにして、県天然記念物なぎの木、舞屋、社務所、宝蔵、神宮寺などは無事でしたが、「本殿」「拝殿」「末社」と神様の住む場所が壊されてしまったことは非常に残念です。
天宮神社は今から1500年前、欽明天皇の時、九州宗像大社の御祭神を迎え、造営されたのが始まりです。そして、1300年前の慶雲二年京都から神官藤原綾足が赴任し、京都の楽人により舞楽が奉納され、これが今も伝えられている国重要無形民俗文化財「天宮神社十二段舞楽」です。その後、社殿の造営が行われ、天正十七年(一五八九)に徳川家康公が寺田右京亮を奉行とし、棟梁福島新左衛門・一宮大工高木五郎左衛門父子によって行われています。江戸時代になり、元禄10年(1697年)徳川綱吉公は、横須賀城主西尾忠成を奉行に定め、幕府棟梁甲良豊前守宗賀(長野県善光寺など造営したという江戸時代初期の名匠)によって作られたのが、現在の本殿、社殿で、県文化財に指定されています。
小國神社とは一対の関係と言われ、また、「天宮」は「雨の宮」の意味であり、数々の風水害や地震など、災害から私たちを守ってくれています。長い歴史の中で私たちのふるさとを見守り続けてくれています。
今回も台風の直撃が予想されていたにもかかわらず、直前までほとんど雨が降りませんでした。そして、台風の直撃を受けたにもかかわらず、洪水などの大きな大災害に至りませんでした。私は、台風の来る前に参拝をし、この地域や町の安全を祈りました。ところが、まさか神様自身が身を挺して災害から私たちを守ってくれていたとは思ってもいませんでした。
この災害の写真を皆さんにご覧いただくことをとても悩みましたが、みなさんに「天宮神社」が町や地域を守ってくれたんだということを知っていただきたく、このブログを書きました。いち早い復興を皆さんにお願いすることになると思いますので、是非御理解下さい。
そして、長年の守り神に対する感謝の参拝を心よりお願いしたいのです。
※現場はまだ立入禁止になっているかもしれませんので、ご了承下さい。

守ってくださいました。

守ってくださいました。

守ってくださいました。

守ってくださいました。

守ってくださいました。



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