森町変遷雑記~仲横町5

中村秀吉翁が綴った明治の森の物語。
「殊に建築用材は現今に得へからさる視殊(みごと)なる桧材のみにて殆と又なき立派な建設にて、現在七十四、五才前後の老人連、小学は此校にて修業したるに、惜むらくは明治十九年失火にて焼失致したり。
 今日山全部神社の境内と成りたるも、昔を偲ふ広大の石垣は素(元)学校の上段下段間の石垣其侭にて、川原石にて彼の高き積上け、施設したる巨大の建築物の焼失ありしも、何等の損障なく毅然として今尚何等の危険の憂なく、工事の堅実さ敬眼の外なし。
 学校焼失跡へ登記所の建設ありたるも数年ならて現地へ移せり。」
同じ頃に建てられた学校に「見付学校」があります。明治6年8月に開校し、校舎は明治7年10月に工事着工、明治8年8月に落成しています。
森町学校は明治6年に梅林院、明治8年に三島神社に新築http://www.town.morimachi.shizuoka.jp/sigh/choshi/choshi-28.htmlとあり、この建物も現存していれば、町の象徴的な建物だったでしょう。
 
森町変遷雑記~仲横町5

写真は「森町 むかしといま」より


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