藤三郎と勝太郎(その8)

先日、5年ぶりに台湾を訪問しました。
森町ゆかりの鈴木藤三郎翁(台湾製糖株式会社初代社長)と藤江勝太郎翁(台湾桃園初代茶改良場場長)の足跡を求めて、高雄市・糖業博物館や桃園市・茶業改良場を訪れました。記録としてまとめてみました。

              藤三郎と勝太郎
~訪問記「台湾に産業の種を撒いた男たちの足跡を求めて」~

8  「台湾」の元気と感謝
 橋頭に来る前に高雄の街を一巡してみた。夜は高雄港を臨む高雄85ビルや高雄市図書館、朝は高雄の中心美麗島駅などへ行ってみたがどこも元気があふれている。特にバイクの多さと荒っぽさには驚かされる。高雄市駅も改装中であるが、昔の駅の面影はなく、その変貌ぶりのは目を見張る。
 台湾新幹線で高雄・左営駅から桃園へ向かったが、車窓から見た風景は今までの台湾の景色とは違っていた。5年の年月が台湾を変えていた。駅にはマンションが立ち並び、特に台湾のシリコンバレー台中や新竹の駅は若い人の息遣いが聞こえてきそうな活気があふれている。
 桃園で下車してMS君の知り合いのTさんの案内で台湾鉄道の桃園駅へ案内される。ここではもっと驚かされる。行く道の先々で車が渋滞、通り沿いはどこもネオンが輝いている。食事で案内されたところが台湾最初のショッピングセンターだという。ここも若い人でいっぱいでお目当ての食事のお店もたいへん混んでいた。
 翌日は中正記念堂・自由広場や台湾101ビルへ案内された。昼食は日本でもおなじみの鼎泰豊(ディンタイフォン)で食事をとったが、予約をしているほんの数分の間に、あっという間に待ち時間が増えていった。ここは台湾初の同一の味をサービスとして提供、従業員は日本語や英語などを堪能する大学卒業生のみが採用されているそうだ。最近は、デパートなど大型店舗では1階がレストランや食品売り場に改装されているそうで、外食文化が浸透しているならではの事情もうかがえた。 
今回の旅では短い時間の中でいろんなものを見ることができた。特に、100年前の先人たちの足跡を確認をした。先に紹介した須賀努さんはブログの中で「台湾の3大商品の内、2つがここ森町出身者により興されたというはとんでもないことのように思う」と記している。今回、5年ぶりの訪問して得たものは、まさにこの事実とその種を花開かせた台湾の元気だった。森町の先人たちが蒔いた種を開かせた台湾に皆さんに感謝するとともに、多くの人にこのことを知っていただき、特に、静岡人や森町の人にはぜひ台湾に足を運んでほしいと思っている。
藤三郎と勝太郎(その8)
中正記念堂


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